室蘭市で行われてきたPCB廃棄物の処理事業が終了する見通しとなる中、今後の地域振興などについて話し合う初めての会合が開かれました。
25日の会合には環境省や市の担当者、それに地元企業の役員など20人あまりが参加しました。
国は全国5か所の施設で有害物質のPCB=ポリ塩化ビフェニルを含む廃棄物の無害化を進めてきましたが、このうち室蘭市での処理事業は来年3月までに終了することになっています。
会議では、処理施設の担当者が具体的な解体の工程はまだ検討中だとしたうえで、全国のほかの施設では7年ほどで解体作業が終了していることなどを説明しました。
また、事業終了後の対応についても意見が交わされ、市が「処理事業で培われた技術や人材などを活用したポストPCB事業をぜひ検討してもらいたい」と要望したのに対し、環境省側は、新たなリサイクル事業など、今後の地域振興に向けて協力していく考えを示しました。
室蘭市経済部の舛田喜代志部長は、「将来につながる会合だと思っている。環境省からも情報を提供してもらいながら、室蘭が次に進めるような事業をやっていきたい」と話していました。
(2025年3月25日 NHK 北海道 NEWS WEB より)