電気機械の基板からアルミコンデンサが出て来たのでPCBの含有があるかどうか問い合わせをいただきました。
電子回路(基板)に付いているコンデンサは構造上、絶縁油が使用されていない乾式コンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フイルムコンデンサ、セラミックコンデンサ等はPCB汚染の可能性はありませんが、たいていの場合、わからない事が多々あります。メーカーが不明だったり、外国製だったりするとその判断はほぼできません。今回も乾式かどうか不明でしたのでPCBの混入は否定できませんでしたのでアルミを裂いて中を見てみると、絶縁紙がグルグルと巻かれてありました。
この絶縁紙は湿っている感じでしたので絶縁油が染み込んでいる可能性があり、PCB含有の可能性がありましたので測定を行いました。測定の結果、PCBは検出されませんでした。
しかし、過去の事例から電気回路基盤に付いているアルミコンデンサやMPコンデンサからも微量のPCBが検出されたことがありますので、その場合はメーカーに問い合わせてみてPCB含有の有無の可能性を確認してください。 確認できない場合は測定してPCB含有の判別を行います。