塗料の日射反射率の測定を行いました。測定はJIS K5602の「塗膜の日射反射率の求め方」に基づいて行いました。
測定には隠ぺい率試験紙という用紙を用います(図1)。この隠ぺい率試験紙にまんべんなく塗料を塗ります。商品によっては速乾性があったりしてすぐに乾いたりするので、ハケや筆でサッと塗ることをお勧めします。塗り終わったらこれを乾燥させます。標準は7日間となっています。養生期間は適宜当事者間で決めることができますが、試験紙が乾いていないと測定器が汚れてしまいますので、乾くまで待つ必要があります。
乾いた試料が図2の写真になります。
試料が乾いて測定できる状態になったら黒部を切り取って分光光度計で300nm~2500nmの波長の反射率を測定します。
日射反射率は、以下の波長域で表されます。
・ 近紫外及び可視光域(300~780nm)
・ 近赤外域(780~2500nm)
・ 全波長域(300~2500nm)
今回測定した塗料試料の反射率は以下の結果でした。
・ 近紫外及び可視光域(300~780nm):35.2%
・ 近赤外域(780~2500nm):50.6%
・ 全波長域(300~2500nm):42.1%
弊社では塗膜(塗料)の反射測定を行っておりますので、測定をご希望の際はお問合せくださいませ。