変圧器絶縁油のガス分析と特性性状分析のご依頼をいただきました。
ガス分析を行う目的は、変圧器の内部異常を早期に発見するために行います。変圧器の内部で局部過熱や部分放電が発生すると、絶縁油や絶縁物が熱分解してガスが発生します。これらのガスは、絶縁油中に溶解した状態で存在しますが、一定以上の濃度になると、絶縁油から放出され、絶縁油の劣化や変圧器の故障につながる可能性があります。
変圧器の絶縁油特性性状分析を行う目的は、変圧器の絶縁性能を評価するために行います。絶縁油は、変圧器の絶縁性能を担う重要な役割を果たしています。絶縁油の性能が低下すると、変圧器の絶縁性能が低下し、故障につながる可能性があります。
電気の安定的な使用には変圧器の状態を測定し、早期に異常を検出することが重要です。日本環境アセスでは結果報告と一緒にグラフも作成していますので、各成分値の推移が一目でわかるようになっています。
以上で述べたように、変圧器の劣化診断は、変圧器の安全運転を維持するために重要な検査です。変圧器の定期的な点検において、測定を実施することが推奨されています。測定に関することはどうぞ弊社にお尋ねくださいませ。