雲南市の職員2人が、人体に有害な物質を含む廃棄物の処理を、許可を受けていない業者に委託していたとして、雲南市は、2人の職員を戒告の懲戒処分にしました。
処分を受けたのは、雲南市の50代と40代の職員、合わせて2人です。
雲南市によりますと、2人は、4年前(令和1年)、公共施設の解体工事で出た、人体に有害なPCB=ポリ塩化ビフェニルを含む変圧器などについて、許可を受けていない業者に処理を委託していたということです。
この不適切な処理は、雲南保健所の指摘を受けて発覚し、担当した40代の職員は、廃棄物処理法違反の罪で、先月(5月)、裁判所から罰金50万円の略式命令を受けたということです。
雲南市は、行政への信頼を失墜させたとして、2人を今月(6月)8日付けで戒告の懲戒処分にしました。
2人は、市の調査に対し、「廃棄物を処理する際の法令を正しく認識しておらず、職員の間で引き継ぎがうまくできていなかった」と話しているということです。
雲南市は、「関係法令に基づき、事務処理や関係機関への報告義務などを徹底して、再発防止に努める」としています。
(2023年6月15日 NHK 島根 NEWS WEB より)