酒造用水の水質検査は、酒造りの品質管理と安全性確保のために行われます。酒造りに使用する水は、原料の麹やモロミ、洗浄など多岐にわたって使用されます。そのため、水質が酒の味や品質に大きく影響します。
酒造用水の水質検査では、以下の項目が調べられます。
1.微生物検査
大腸菌が含まれていないかどうか検査します。弊社では一般細菌数も検査します。
2.化学的検査
pHや鉄、マンガンなどの化学成分の検査を行います。これらの成分が適正な範囲内に収まっているかどうかを確認します。鉄やマンガンは水道水より厳しい条件が求められています。
3.有機物検査
有機物とは、腐葉土や農薬、工業排水などから流れ込む化学物質のことです。
酒造用水に有機物が含まれている場合、酵母や乳酸菌の発酵がうまく進まず、酒の品質が劣化する恐れがあります。
これらの検査結果をもとに、適正な水質を保つための対策が取られます。例えば、微生物数が多すぎる場合は消毒処理が必要になる場合があります。また、pHが高い場合は、補正水の使用が検討されることもあります。
酒造用水の水質検査は、品質管理と安全性確保のために欠かせないものです。弊社では酒造用水の水質検査の実施を通して高品質な日本酒の生産に貢献します。
※通常1ℓポリ容器と細菌検査用の滅菌済みポリ容器に採水します。
容器は貸し出し可能ですのでご希望の際はお申し出ください。