変圧器の絶縁油分析のご依頼をいただきました。今回はガス分析とフルフラール分析です。
変圧器内部が過熱もしくは放電が生じているとエタンやアセチレンなどのガスが発生することが分かっています。そのガス成分を測定することによって異常が起こっているか判断します。
変圧器を使用していると熱と酸化により変圧器内部の絶縁紙が劣化してきます。劣化すると、絶縁紙のセルロースがフルフラールに変化して絶縁油中に放出されます。この絶縁油中のフルフラール濃度を測定すると絶縁紙の劣化度合いが分かります。絶縁紙が劣化すると強度が低下し、破断すると重大な事故の原因となります。
絶縁油の分析はいわば変圧器の健康診断のようなもので、定期的に測定を行い、状態を監視することが大切です。