塗膜中のPCB測定依頼をいただきました。
PCBは一部塗料の可塑剤として添加されていたことが知られています。特にPCBは塩化ゴム系塗料に使用されており、当該塗料が当時塗装された道路橋等の鋼構造物の塗膜から検出されています。これらの塗膜に含有するPCBの濃度は低濃度のものが多いですが、中には高濃度のPCBが検出されることがあります。
塗膜は廃プラスチックに該当し、含有濃度によって以下に分類されます。
・100,000mg/kgを超える :高濃度PCB汚染物
・0.5~100,000mg/kg以下:低濃度PCB汚染物
・0.5mg/kg以下 :非PCB汚染物
また、塗膜には鉛や六価クロム等の重金属有害成分やアスベスト等も入っている場合があるので注意が必要です。