上山 PCB含む装置の廃棄物 山形県が行政代執行で処分開始

  • 2022年11月24日
  • 2022年11月24日
  • PCB関連

上山市の工場に放置されている有毒で高濃度のPCB=ポリ塩化ビフェニルを含む装置の廃棄物について、山形県は24日、会社に代わって「行政代執行」で処分を始めました。

県が行政代執行を実施したのは、上山市の鋳物や機械部品の製造メーカー「大泉工業」の工場に残された高濃度のPCBを含む3台の高圧コンデンサーです。

県はことし5月、大泉工業に対して、専門の業者に処分を委託するよう命令していましたが、会社は平成26年に操業を停止していて処分が行われていませんでした。

このため県が、会社に代わって実施する「行政代執行」で処分することになり、24日朝、担当者が工場を訪れて執行を宣言すると、処分に向けて、委託を受けた業者がコンデンサーからPCBが漏れていないか確認していました。

PCBは、かつては変圧器などで絶縁用の油として使われていましたが、昭和40年代に発生した大規模な食品公害「カネミ油症」をきっかけに製造や使用が禁止され、国の委託を受けた施設で処分が進められています。

県がPCB廃棄物を行政代執行で処分するのは初めてで、今後、会社に対し、処分などの費用としておよそ350万円を請求することにしています。

県村山総合支庁環境課の原田泰浩廃棄物対策主幹は「撤去することで地域住民の不安の払拭につながればと思っている。安全第一で作業を進めたい」と話していました。

2022年11月24日 NHK NEWS WEB より

 

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