銘板が読めない素性のわからない安定器にPCBが使用されているか知りたいとのご連絡をいただきました。素性のわからない安定器は高濃度PCBとして処分するか、X線を当てて内部観察をするしか方法はありません。
似たような安定器がたくさんあるので、まずはその1つをX線透過測定を行い内部を観察することにしました。内部にコンデンサがあれば高濃度のPCBが使用されている可能性があります。実際の安定器の写真が下の写真です。
内部にコンデンサがあれば高濃度PCBとして廃棄することになります。下の写真がX線を当てて内部観察をした写真です。
小型コンデンサが3台入っていることが確認できました。このコンデンサ内部にPCB油が使用されている可能性があります。
この小型コンデンサが樹脂で埋め込まれてない場合は、外付けコンデンサとして配線を切って取り出し、この小型コンデンサを高濃度PCBとして処理できる場合もあります。但し本体は拭き取り試験をしてPCB付着の有無を確認しなければいけません。
今回得られたX線透過画像を見ると、小型コンデンサの半分程度の高さまで帯状に黒くなっていることがわかります。これは、小型コンデンサの半分程度を樹脂で固定していることが予想できます。こうなると小型コンデンサと本体を別々に処理することはできません。
素性不明の安定器は弊社にてX線透過測定を行う事でコンデンサの有無を確認できますので、その際はお問合せくださいませ。