熊本県天草市の工場で有害物質PCBを含んだ機器43台を紛失していたことがわかりました。
PCBとは「ポリ塩化ビフェニル」のことで体内に入るとまぶたや関節の腫れなどの症状が出る恐れがあります。
食用油に混入して健康被害が出た1968年の「カネミ油症事件」を機に製造や輸入が原則禁止され、処分方法も法律で定められています。
紛失による環境や健康被害が懸念されます。
紛失したのはPCBを含んだ照明器具の電流を一定に保つ器具「安定器」43台で、その多くが高濃度のPCBを含みます。
紛失した三菱ふそうトラック・バスによると今年1月、天草市の自動車整備工場でドラム缶に入れた安定器を、指定された回収業者と勘違いして別の業者に渡しました。
7月に会社本部からの連絡で問題が発覚。
誤って渡した従業員は業者や担当者を覚えておらず、安定器の所在がわからなくなったということです。
熊本県は三菱ふそうに早急に見つけるよう指導するということです。
(2022年9月8日 熊本朝日放送より (動画あり))