8月、南国市にある紡績会社の工場跡地から絶縁用の油が近くの用水路に流出した問題で、この油に有害なPCB=ポリ塩化ビフェニルが含まれていたことわかりました。
南国市によりますと、これまでに人体への被害は確認されていないということですが、市は用水路に油が浮いていても触れないよう呼びかけています。
8月、名古屋市に本社がある紡績会社、KBツヅキの南国市立田の工場跡地にある劣化した変圧器から絶縁用の油が近くの用水路に流出していたことがわかりました。
これを受けて、この会社が変圧器の中に残っていた絶縁用の油を検査したところ、有害なPCB=ポリ塩化ビフェニルが検出されたということです。
南国市によりますと、これまでに人体への被害は確認されておらず、油の流出の拡大を防ぐ対策も取られていますが、付近の用水路や川に油が浮いていても触れないよう呼びかけています。
KBツヅキは「近隣住民の皆様や関係者の皆様にご心配とご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません」とコメントを発表しています。
油は現場からおよそ4キロ離れた新秋田川の下流でも確認され、県が先月30日に下流域で行った水質検査ではPCBは検出されていないということです。