北九州市は有害物質PCBを高濃度に含む廃棄物の処理を当初予定より2年延長を求める国に対し、条件をつけ事実上受け入れる方針を固めました。
北九州市は22日午前に開かれた市議会各派の代表者会議で、安全性の確保や期限厳守など大きく3つの条件を国に提示し、国が条件を全て受け入れる場合はPCB廃棄物処理施設の稼働期限延長を認める方針を固めました。
PCBの廃棄物処理施設は北九州市若松区にあり、処理が当初約束していた2022年3月末までに間に合わないとして、2021年、当時の小泉環境大臣が2年間の期限延長を求めていました。
期限延長を巡っては、2014年に一度「再延長はない」という約束で国の要望を受け入れた経緯があり、地元では国への不信感が強く残っていました。