銘板が剥がれて素性不明の安定器が見つかったのでPCB含有のものか調べて欲しいとの依頼を受けましたので、X線を用いて透過撮影を行いました。
下の写真が安定器にX線を照射した際の写真です。
安定器の下部に何やら白っぽいものが写っています。これが内部に埋め込まれているコンデンサです。ほとんどがこのような形状ですので、X線を当てるとすぐに判別できます。
このコンデンサの内部に絶縁油が入っていますので、これにPCBを含んだ油が使われている場合があります。
PCBが含まれている可能性がある安定器は開いたり解体して内部のコンデンサを取り出すことができませんので、素性不明のものはPCBを含むと判断することが妥当です。
コンデンサが内部にない場合はPCB不含有として廃棄できます。
一般社団法人日本照明工業会のホームページも参考になるかと思いますので、下にリンクを記載します。
https://www.jlma.or.jp/kankyo/pcb/index.htm
古い工場や事業所にお伺いすると、天井や梁に照明器具の安定器が付いているケースをたまに見かけますので、今一度点検をお願い致します。