現在使用している変圧器にPCBが使われているか調べて欲しいというご依頼をいただきまして変圧器内部の絶縁油を採油してきました。
今回もキュービクルに収納されている変圧器でした。下部に小さいコンデンサもありましたが、使用中とのことで今回はこの分については採油は行いませんでした。コンデンサは穴を開けて採油するので、使用を廃止してからでないと採油できません。
採油は上部のハンドホールを開けて採油します。
変圧器やコンデンサ等の機器等のPCB混入の有無は絶縁油を化学的に分析してみればその判断がつきます。絶縁油を溶剤に溶かし込んで、さらに不純物を取り除いてきれいにしてその溶液をガスクロマトグラフという機器で測定を行います。
ガスクロマトグラフは通常有機化合物を測定する分析機器ですが、PCBは有機化合物の一種であり、且つ塩素を含んでいます。なので塩素等のハロゲン化合物を鋭敏に検出する電子捕獲型検出器という装置をガスクロマトグラフに設置することでPCBの有無を判断することができます。
他に質量数で判断したり、生物化学的にイムノセンサーを使って行う方法等いくつかありますが、弊社では電子捕獲型検出器という装置を用いています。
弊社はこのガスクロマトグラフという装置を2台保有しており、大量測定・短納期・故障時のバックアップ対応を可能な限りできるように努めています。
PCBの有無確認や処理についてお考えやお困りごとがございましたらお問合せくださいませ。