北九州市の施設で行われている有害物質のPCB=ポリ塩化ビフェニールの廃棄処理が、来年3月末の期限内に終わらないことがわかりました。
22日、施設を管轄する環境省の小泉大臣は北九州市を訪れ、2年間の期限延長を要請しました。
●小泉進次郎環境相「北九州市とお約束をした2021年度末までの処理が、困難になっていますことを大変申し訳なく思っています。2023年度末まで2年間、処理の継続をお願いしたいと考えています」
小泉環境大臣は22日午後、北九州市の北橋市長と会談し、若松区にあるPCB廃棄物処理施設での処理を、2年間延長することを要請しました。
PCBの処理は、2016年までに完了する予定でした。
しかし、廃棄物の量が当初の想定よりも多く、来年3月まで期限を延長していましたが、今回も処理できず2度目の延長要請となりました。
●小泉進次郎環境相「われわれの見通しの甘さもありました。(2年間で)終わるように全力を尽くします」
2度目の延長要請に対し、北橋市長は「安易に受け入れることはできません。各所と相談の上、慎重に判断します」と返答しました。