使用済みの廃電気機器に使われている絶縁油中のPCBを測定して欲しいとのご依頼をいただきまして、採油をしに現地に行ってきました。
合計4台あり、変圧器3台とコンデンサ1台で、全て1970年代の製造のものでした。4台とも1973年以降のものでしたので高濃度のものはありませんでした。なので微量PCBが混入されているかどうかを判断することになります。
変圧器は上部のネジを回してフタを開けると採油することができます。
コンデンサはフタが付いてないので、ドリルビスで穴を開けてスポイトを用いて採油します。
今の時期のように夏場の暑い時期ですと、機器内部の温度も上昇し、油も膨張しているので、コンデンサの穴を普通のドリルで開けてしまうと噴水のように油が噴出してくる場合があります。場合によっては30㎝程度噴き上がるものあり、飛散、漏洩をしてしまいますので普通のドリルでの開孔は避けた方が良いです。やむを得ず噴き出してしまった場合は、できるだけ広範囲に広がらないようにウエス等で押さえながら染み込ましていきます。PCBが含有していた場合はそれもPCB廃棄物になりますので、測定結果が出るまでは保管する必要があります。
絶縁油の採取が難しい場合は弊社で採取することも可能ですので、その際はお問合せください。