使用を廃止したキュービクル内にある変圧器とコンデンサのPCB測定依頼がありまして、現地で採取してきました。
下の写真がキュービクル内にあった変圧器です。コンデンサが右奥に見えます。
変圧器は小さめの物でした。長らく使っていないようです。
通常変圧器は上部に蓋があり、その蓋を取り外して内部の絶縁油を採取するのですが、この変圧器は上部全体が溶接されてありました。
しかし油投入口があり、ハンドホールを外すことによって採油することができました。極まれに、ハンドホールが無いものあり、その場合はドリルで穴をあけて採油します。
無事に採油することができました。
次にコンデンサです。キュービクルの床面と固定されていましたので、動かさずにコンデンサの下に油吸着シートを敷き、ドリルビスで穴を開けました。
油吸着シートは、絶縁油が噴出してきても汚染が拡大しないように予防のために敷きます。
ドリルビスで穴を開けて、スポイトで採油し無事に採油することができました。穴はドリルビスにゴムパッキンを挟み込んで締めます。ゴムパッキンを入れてないと隙間から油が漏れだしますので、ゴムパッキンは必須アイテムです。
後は銘板からメーカー名や製造番号等をノートに記載してその内容を報告書に記載します。
電気機器のPCB有無確認にはこのように採油しなければならない場合もございますので、ご自身での採油が難しい場合や不安な場合は弊社社員が採油することも可能ですので、その際はご相談くださいませ。