お客様の工場の天井に水銀灯が取り付けらており、その安定器にPCBが含まれているかどうか調査して欲しいとの依頼を受けまして行ってきました。
かなり高いところに取り付けてあり、今回はハシゴを用いて銘板の写真を取りました。かなり長いハシゴが必要で、ハシゴを支える人も必要です。
下の写真がその状況ですが、ハシゴの先に小さくあるのが水銀灯用の安定器です。水銀灯の近くにあるので比較的わかりやすいかと思います。
下の写真が撮った安定器です。
全部で7台の水銀灯安定器を調査して、全てPCBは含まれないタイプのものでした。
各メーカーのホームページでも詳しく書いてあったり、「PCB使用有無証明書」をPDF形式で入手出来たりしますので、その折は確認してみてください。
一般的にPCBが含まれている安定器は以下のようなものです。
・力率が0.85もしくは、85%以上のもの(それ以下の物はPCBは含まれない)
・1957年(昭和32年)~1972年(昭和47年)に生産されたもの
・1973年(昭和48年)以前の照明器具、且つ1977年(昭和52年)以前の施設
詳しい調査方法は(一社)日本照明工業会のホームページに詳しく記載されておりますので、ぜひご参考ください。
https://www.jlma.or.jp/kankyo/pcb/index.htm
今回のものは、銘板の文字がはっきり確認できたので判別しやすかったですが、中には銘板が劣化して全く読み取れない場合もあります。
銘板が劣化して全く読み取れないようなものは、上記に述べたように、取り付けてある(orあった)建物の竣工年から判断します。
ごくたまに、すでに取り外されて容器の中に保管されてて銘板が全く読めず素性のわからない安定器があったりしますが、その場合は最終手段として、その安定器にX線を照射してその透過した像から内部のコンデンサの有無がわかりますので判断します。内部にコンデンサが無ければPCBは使用されていません。有れば、高濃度廃棄物として処分することになります。
〇X線透過撮影による安定器内部のコンデンサの有無確認につきましては以前の記事にも書きましたのでご参考ください。↓↓↓↓
https://www.jea-navi.com/archives/2309
弊社ではX線透過撮影も可能ですのでご相談くださいませ。