塗膜のPCB含有分析のご依頼をいただきました。
今回の塗膜はタンクに塗られていたものとのことでした。検査項目はPCB/鉛/クロムです。
塗膜中のPCBにつきましては、令和元年10月にPCB汚染物の判定基準が0.5mg/kgと通知されました。つまり、PCBが0.5mg/kgを超えるとPCB汚染物として処理する必要があります。
塗膜の場合は、経験上PCBやクロムよりも鉛が高い濃度で含まれている場合が多いです。
鉛は、排泄以上の量を長期間に渡って体内に取り込むと体内に蓄積して毒性を持ちます。
国際がん学会によると発がんの可能性もあるとされ、血中鉛濃度が高くなってくると、神経系機能に影響が出てきますので、塗膜を剥離する際には適切な保護具を着用し曝露しないようにする必要があります。