変圧器絶縁油の採油と油中PCB分析のご依頼をいただきました。
現在稼働している変圧器で、電気主任技術者さんに停電していただきました。
この変圧器は下部にドレインが無いので、上部のハンドホールから採油しました。
採油に際して、今一度通電してないかチェックしていただいて、上部ハンドホールを開けました。
採油に際してヘルメットをかぶることは当然ですが、ゴム手袋をする、胸ポケットにボールペン等の入れ物を入れない、スポイトや採油ビンをしっかり掴む等注意点がいくつかあります。
胸ポケットに物を入れていると、滑り出て器内に落ちてしまう可能性があります。
沈んでしまうと基本的に取ることは不可能でしょう。
油を吸い上げるスポイト等も同様の理由で中に落とさないようにしっかり掴む等注意が必要です。
万が一落としたとしても浮くプラスチックタイプのものを使うといいでしょう。
あと、特に注意を要するのが、上部周辺にある碍子です。
碍子は割れやすいので、スパナ等を用いてハンドホールのネジを外すときは、碍子に当たらないように慎重に行う必要があります。
採油が終わったら開けたハンドホールをネジで固定しますが、中に空気が入らないように密閉する必要があります。使用中のものは、隙間があったりすると、そこから空気中の水分が入って、油劣化の原因になる場合があります。
採油の際に、手袋に油が付いた場合は、分析結果が出るまで保管して、油の濃度が基準値を超えたら汚染物として処理します。基準値以内の場合は通常廃棄物として廃棄します。
以下は電路から外した変圧器の採油の方法を記述しています。
ご参考ください。
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