切削油剤の分析のご依頼をいただきました。
pHと浮遊固形物質量がどのくらいの値なのかが知りたいとのことでした。
pHが低くなってくると、腐敗が生じてそれに伴い腐敗臭を発してきます。
水溶性油剤の場合、pH8~10の弱アルカリ性のものがほとんどで、生菌数も上昇してきます。
腐敗が進むとpHが低くなりますので腐敗化防止の目安となり、管理の指標になります。
浮遊固形物質量は液汚れの管理指標になります。切りくず等が混入すると、そこに付いていた油分が混入し、クーラントの濃度低下の原因にもなりますし、金属成分がクーラント中に溶出し、溶出した金属成分がスカムを作り,クーラントの分離や不安定化を引き起こしたりする場合があります。
参考ページ
切削油剤の管理