廃棄予定のX線機器用電源変圧器の内部にコンデンサが入っているので、その内部に入っているコンデンサ油PCB検査をしてほしいとのご依頼あり、このほどその業務を行いましたのでご紹介いたします。
クレーンを用いて変圧器のフタを吊り上げます。
吊り上げた状態がこんな感じです。コイルやコンデンサ、巻き線が全部フタにくっ付いており、かなり重いです。
油がヒタヒタに入っているので、周囲に油吸収パットを敷き、ゆっくりと吊り上げます。
この油には予め検査をしており、PCBは検出されませんでした。
作業中に万が一フタが落下しても手が挟まらないように四隅を薪で固定します。
このようにコンデンサが2本とめられていました。
油ヒタヒタな中、ニッパーで配線を切ったり、+ドライバーでネジを緩めてコンデンサを取り外します。
コンデンサを取り終えたら、取り外す時とは逆に作業を進めて行きます。
ネジを締めて作業完了です。
取り出したコンデンサです。今回は2本とも1991年製のコンデンサでPCBは不検出でした。古い機器になると、高濃度のコンデンサが含まれている場合があります。
写真左の長い方のコンデンサは上部が膨らんでいて破裂しそうでした。
中には破裂して高濃度PCBが漏れ出し、槽内の油にPCBが混入する場合もありますので注意が必要です。
弊社では、このようにX線機器用電源変圧器のPCB調査が可能ですので、ご用命くださいませ。