マリアナ海溝など太平洋の水深1万メートルに達する深海で採取した甲殻類から、ポリ塩化ビフェニール(PCB)やポリ臭素化ジフェニルエーテル(PBDE)といった有害物質が高濃度で検出されたと、英研究チームが13日付のオンライン科学誌に発表した。
これらの物質は電気部品の絶縁油や難燃剤などに広く使われ、分解されにくく生物に蓄積しやすい。チームは「人間活動による汚染が世界中の海に広がっていると考えられる」と警告している。
チームは太平洋北西部のマリアナ海溝と、南太平洋のケルマデック海溝の水深7千~1万メートルで調査した。