有害なポリ塩化ビフェニール(PCB)の無害化処理をめぐり、北九州市は市内の約2万事業所に、把握していないPCBを含む機器や廃棄物がないか調査した結果、12事業所で新たにPCBの含有機器を確認した。25日、発表した。
調査は1月上旬~2月中旬、事業所に調査票を記入させたり、市職員が直接聞き取りしたりして行われた。12事業所で確認された機器の内訳は、トランス(変圧器)の付属品3本、コンデンサー(蓄電器)17個、照明用の安定器1229個。ただ1事業所では調査を終えていないという。
市の処理計画では、市内事業所から出たPCBを含む廃棄物は今年3月までに無害化処理を完了する、としてきた。市産業廃棄物対策室によると、処理計画のスケジュールに影響が出ることはないという。ただ、同室の井上雄祐室長は「古い工場などで新たに確認される可能性があり、今後も不定期に調査は続ける」としている。