有害物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)3・8リットルを含む高圧コンデンサー1台が瀬戸中学校(岡山市東区瀬戸町瀬戸)から無くなり、市教委の男性職員2人が虚偽報告などをしていた問題で、岡山西署が10月中旬、2人をPCB特別措置法違反容疑で書類送検していたことが4日、関係者への取材で分かった。「事の重大さを思うと怖くなった」などと供述しているという。
同法では、PCBを含む機器などを紛失した場合の届け出をはじめ、廃品の管理状況を年1回、都道府県や政令指定都市へ報告するよう義務付けている。
関係者によると、市教委学校施設課の50代職員は紛失に気付いていたのに上司に伝えなかった疑い。40代職員は経緯を知りながら、2009~13年度、同市産業廃棄物課に別の施設で保管していると偽って報告した疑い。
市教委の発表などでは、高圧コンデンサーは08年まで同校電気室にあったが、同7~8月に行った設備改修工事で無くなり、他の廃棄物と一緒に処分したとみられる。50代職員は工事監督を担当していた。
2人が6月、上司に申し出て発覚。市は岡山西署に同法違反に当たると申告していた。